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外壁下地材の種類について

塗装研究レポート【外壁編】第4回のテーマは「外壁下地材の種類」についてです。
外壁下地材もお客様のお住まいによって様々な種類があります。それぞれにメリット、デメリットがあります。
ここでは、お客様のお住まいの外壁に合った工事をするために、どのような外壁下地材があるのかお話しいたしましょう。

日本の住宅はどんな外壁材で建てられているの?

新築住宅の外装に使用される外壁材の材料として1番多いのは「窯業系サイディング」です。人気の理由としては防火性があり、色、柄の種類が豊富だということです。他にも住宅の耐久性に大きく貢献する「通気工法」について標準施工方法が確立されていることから、多くの新築戸建て住宅に採用されています。
2番目に多い外壁材は「モルタル」です。モルタルは20年程前の新築戸建て住宅によく見られ、近年では仕上げテクスチャの選択肢が増えたことにより和風住宅だけでなく洋風住宅でも多く見られるようになりました。サイディングでは不可能なアール壁に使用されることが多いのも、このモルタル外壁材です。
みなさんのご自宅の外壁にはどんな外壁材が使われているのでしょうか。

窯業系サイディング

《特徴》
セメントなどの原料を圧力をかけながら高熱処理し、それを養生して造られます。
【メリット】
耐火性・耐久性に優れ、柄や模様のバリエーションが豊富で、扱いやすく施工しやすい。
【デメリット】
熱を吸収しやすく、塗膜がなくなると水を吸収してしまう。シーリングの劣化も発生する。

金属系サイディング

《特徴》
鉄やアルミニウムなどの板材に、発泡系樹脂断熱材を補強材として成形されます。
【メリット】
断熱性が高く、軽量なので建物の負担が少ない。寒冷地では凍害の心配がない。
【デメリット】
窯業系よりも高額になる。潮風に弱くサビが発生するため沿岸部での使用に向いてない。

モルタル

《特徴》
セメントと砂を水で練り合わせ、それを塗ることで外壁を形成します。
【メリット】
デザインの自由性と意匠性に優れ味わいが出せる。サイディングのような繋ぎ目がない。
【デメリット】
ヒビ割れが発生しやすいことから防水性能が低め。雨筋汚れなどが目立ちやすい。

■ALC

《特徴》
珪石、セメント、生石灰、石膏、アルミニウム粉末などを高温・高圧をかけて養生します。
【メリット】
厚みがあるので耐久性、断熱性に優れ、防火性や遮音性も持ち合わせている。
【デメリット】
大型のビル等で使われることが多く外観の種類が少ない。防水性は仕上げ塗料に依存する。

木(羽目板)

《特徴》
屋外の壁の保護目的で木材をはることです。杉やレッドウッドなどを使用します。
【メリット】
自然素材を使うので施工中も嫌な臭いなどが無く、味わい深く趣がある仕上がりになる。
【デメリット】
素材が生きているので、経年変化により、そり・ひび割れ・縮みなどが発生することがある。

タイル/漆喰

タイル

《特徴》
外装用の磁気質タイルは粘土や石材を細かく砕いたものを焼き固めて成形します。
【メリット】
意匠性が高く耐久性やメンテナンス性にも優れているので長期にわたり美観が保たれる。
【デメリット】
施工コストが高く、地震の際には剥離する可能性が高い。下地材の劣化が分かりにくい。

漆喰

《特徴》
消石灰に海藻成分の糊や植物性の繊維などを加えることで、できあがります。
【メリット】
耐火性、調湿性に優れ抗菌性が高いのでカビや悪臭の発生を防ぐ効果がある。
【デメリット】
乾燥に時間を要するため工期が長く、単価が高い。職人の技術に仕上がりが左右される。

オリバーイメージキャラクター 池端忍

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