既存下地が光触媒やフッ素塗装の場合の注意点について
外壁サイディングや外壁塗料の機能が日々進化し、外壁コーティングにも新しい技術が用いられるようになりました。とくに、新築時から光触媒やフッ素、セラミック(無機系コーティング)が施されているサイディングが年々増えてきています。そういった中、塗装リフォームにおいて、従来の塗料では密着性が十分に発揮されずに対応できないといったケースも出てきています。
今回は、そんな光触媒やフッ素塗装の外壁の塗り替えの注意点について研究しました。
今回は、そんな光触媒やフッ素塗装の外壁の塗り替えの注意点について研究しました。
触媒やフッ素塗装塗膜の共通点
光触媒の仕組み
①光(紫外線)が当たると、その表面で酸化チタンが発生させた電子と正孔が空気中の酸素と水に反応します。
②この酸化チタンの表面で発生した活性酸素は強い酸化力を有し、付着したカビや藻などの有機物の汚れ、臭い成分、雑菌を分解していきます。
①光(紫外線)が当たると、その表面で酸化チタンが発生させた電子と正孔が空気中の酸素と水に反応します。
②この酸化チタンの表面で発生した活性酸素は強い酸化力を有し、付着したカビや藻などの有機物の汚れ、臭い成分、雑菌を分解していきます。
共通点とは…?
フッ素・無機コーティングの下地同様、光触媒技術を施した外壁下地も酸化チタン表面が非常に水となじみやすい「親水性」を発揮するので、雨が降ると「セルフクリーニング効果」で付着した汚れを洗い流すことができ、美観を長く保つことができます。
しかし、このセルフクリーニング効果が高いほど塗り替えの際には塗料のとまり*が悪いという事例に繋がる可能性もあり、塗装リフォームの際には専用の下塗り塗料を使用する必要があります。
フッ素・無機コーティングの下地同様、光触媒技術を施した外壁下地も酸化チタン表面が非常に水となじみやすい「親水性」を発揮するので、雨が降ると「セルフクリーニング効果」で付着した汚れを洗い流すことができ、美観を長く保つことができます。
しかし、このセルフクリーニング効果が高いほど塗り替えの際には塗料のとまり*が悪いという事例に繋がる可能性もあり、塗装リフォームの際には専用の下塗り塗料を使用する必要があります。
*とまり(隠ぺい力)…塗料が素地(下地)の色、又は下地の色差を覆い隠す能力で、隠ぺい力が低いと求める色彩が得られないため、厚塗り(増し塗り)が必要になるなど塗装作業で不都合が生じる。
塗膜の欠落条件
それではどんな塗膜状態の時が「塗料がとまらない」と言うのでしょうか。一般的に塗料がとまらない要因としては「ハジキ」「ブツ」「ワキ」「ピンホール」と呼ばれる塗膜欠落症状が多く挙げられます。これらの症状は美観だけでなく、下地を塗膜で保護すると言う本来の目的をも損なってしまいます。光触媒、フッ素・無機コーティングが施された建材への塗装リフォーム時には、この「ハジキ」という現象が発生すると「塗料がとまらない」という状態になります。そこで、いかに「ハジキ」を発生させないかが塗装リフォーム時の重要な課題となります。
塗膜欠落症状の中でもっとも多く見られる現象「ハジキ」
「ハジキ」は、塗装中の塗布塗料の表面、あるいは下地の表面の状態に影響され、低い表面張力を有する付着物などが原因で発生します。低い表面張力が発生することにより塗装塗膜の形成過程で局部的に流動性が変化したりすると塗膜の欠落が残ることになります。その原因の1つとしてシリコーンやフッ素化合物なども例外ではなく、塗料成分と比較して原因物質の表面張力の違いが大きいとハジキが発生します。尚、原因が下地や塗料中のゴミ・埃である場合も同様の症状が発生します。
「ハジキ」は、塗装中の塗布塗料の表面、あるいは下地の表面の状態に影響され、低い表面張力を有する付着物などが原因で発生します。低い表面張力が発生することにより塗装塗膜の形成過程で局部的に流動性が変化したりすると塗膜の欠落が残ることになります。その原因の1つとしてシリコーンやフッ素化合物なども例外ではなく、塗料成分と比較して原因物質の表面張力の違いが大きいとハジキが発生します。尚、原因が下地や塗料中のゴミ・埃である場合も同様の症状が発生します。
高密着性の下塗り材
光触媒やフッ素・無機コーティングを施した下地を塗装する際には、まず下地と下塗り塗料をきちんと密着させる必要性があります。
最近では、専用の下塗り塗料が各社から発売されています。
最近では、専用の下塗り塗料が各社から発売されています。
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