外壁塗料の耐候性について
近頃はスマートフォンで様々な情報を簡単に得られるということもあり、外装リフォーム後の出来栄えのみならず使用する塗料の品質にも関心の高いお客様が増加しています。
今回は、塗料の品質のなかでも特に関心が高い「耐候性」にスポットをあてて解説いたします。
塗料の耐候性とは
それでは、その「耐性」とはいったいどのように調べているのでしょう。
お客様からの「この塗料だと何年持つの(保つの)?」とよくご質問をいただくことがあります。
その際、お客様ご自身で判断できるものがあります。それは「促進耐候性試験の結果」です。
多くの塗料は、促進耐候性試験の結果をメーカーのHPで公開しており、カタログにも掲載していたりします。
ここで言う塗料の促進耐候性試験とは、
その塗料の使用環境に近い人工光源を用いた機材で行う「促進耐候性試験」と、
塗り板を屋外に放置しその経過を観測する「直接暴露試験」の2種類があります。
人工光源にはいつくつか種類があり、
・サンシャインカーボン式
・キセノン式…他の光源に比べ太陽光に最も近く、屋外暴露に近い測定結果を得られるものの1年間相当の照射結果を得るのに試験期間が59日必要
・スーパーキセノン式
・メタルハライド式(スーパーUV)…太陽光の約20倍程度の紫外線量/促進倍率は屋外暴露試験の100倍程度
などに分類されます。
主に使用されているのは、キセノン式、メタルハライド式です。
また最近の傾向として、材料の耐候性が向上し、試験に長い時間を要するため、短時間での評価が可能なスーパーキセノン式、メタルハライド式など、より強エネルギーの試験機が実用化されています。
こちらの塗料の場合、
スーパーUV(メタルハライド)を光源とした耐候性試験機を使用した結果となります。
メーカー公表では、30〜50時間で1年の天然暴露に相当とあり、
40時間照射を約1年と考えてグラフにしています。
結果、
このメーカーの「スーパームキコート」の耐候性は、
約20年(800時間超)を超えても光沢率が80%保持されている
という測定結果をグラフから読み取ることができます。
※屋外暴露試験
紫外線・気温・湿度・雨・風といった実際の外部環境下での経過観測。
特に(財)日本ウェザリングテストセンター宮古島暴露試験場では、宮古島の環境の厳しさから本州で行う暴露試験よりも2〜3倍試験結果が早く得られます。
塗料の期待耐用年数とは
期待耐用年数は、気象条件や施工レベル、施工部位などによっては同じ塗料でも期待耐用年数は短くなります。
今後は…
「促進耐候性試験」や「屋外暴露試験」などの結果表は一見専門的過ぎる内容に思いますが、満足な外装リフォームにするためには、例えほん少しの知識でも、あるとないとでは大きく違ってくるのではないでしょうか。
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